お麩はタンパク質が豊富!もっと使いたいお麩
皆さんの食卓にはお麩は登場するでしょうか?いろんな柄や形があって、食卓が一気に華やかになるお麩。
今回は私も大好きなお麩のお話です。
お麩には焼き麩、生麩、揚げ麩がある
お麩には大きく分けて生麩、焼き麩、揚げ麩があります。焼き麩、揚げ麩は乾燥しているので、汁物に入れて食べられることが多いですね。
地域によって使われるお麩にも違いがあるようです。
焼き麩も生麩も、小麦粉からできています。小麦粉に水を加えよく練り、水で洗います。
でんぷん質が出なくなるまで洗うとタンパク質(グルテン)ができます。これに餅粉を加えたのが生麩です。
そうです、お麩はタンパク質が豊富なのです!
焼き麩は餅粉ではなく、さらに小麦粉を混ぜ合わせ、焼いて乾燥させたものです。揚げ麩は焼くのではなく、揚げます。
生麩は関西地方で利用されることが多いようです。揚げ麩は宮城県や岩手県で食べられることが多いようです。
おっと忘れちゃいけない!麩はお菓子にもなりますね!
ちくわ麩は麩ではない
ちなみにちくわ麩はお麩ではありません。小麦粉を練ったもので、グルテンのみではないので麺類に分類されます。
お麩は中国から伝わったもの
お麩は中国の僧侶から伝わったとされています。その当初は天皇などの地位の高い方しか食べなかったのですが、のちに精進料理としてお坊さんが食べるようになりました。お坊さんにとっては貴重なタンパク源でした。
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お麩が庶民に食べられるようになったのは、江戸時代後期。このときはお料理として食べるのではなく、お菓子として食べられることが多かったようです。
ところで、麩って一文字ですよね。なんでこう呼ばれるか調べたところ、中国でもやはり「麩(Fū)」と呼んでいたからなのですね。
食卓が華やかになるお麩を使おう!
手軽に手に入れやすいのは焼き麩や揚げ麩です。値段も安いですし、長持ちします。
生麩
揚げ麩
焼き麩
焼き麩はお味噌汁に入れたり、揚げ麩はすき焼きに入れても美味しいです。煮物などの汁物と相性がいいですね。
生麩ももちろん煮物と相性がいいですし、実は揚げて食べても美味しいです。上記画像のように、甘い味噌を作って田楽のようにして食べても美味しいですよ!
ちなみに生麩は豆腐や練り物食品と同じ棚に置いてあることが多いです。
Vaveではお麩を使った料理をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(画像はもちもち感がたまらない!上品な里芋もち)