毎日食べても飽きないネギの香りを最大限に生かす調理法
「ねぎは人陰でも嫌う」という言葉がある通り、ねぎは日陰を嫌い、日陰があると育ちが悪いことからこの諺ができたそうです。今はあまり使われないことわざですが、人にも応用して使ってたみたいです。
そんなキラッキラの日光をたくさん浴びて育ったねぎの魅力についてお伝えします!
全国で親しまれる薬味に欠かせないねぎ
ねぎが嫌いという方も意外と多いのですね。ぬめりや香りが苦手という方が多いようです。
ところが、あの香りが、ねぎ好きにはたまらない。日常で使われる薬味ランキングがあるのなら、ねぎが第一位ではないでしょうか。
東日本と西日本でのねぎの違い
ご存知の通り、西日本と東日本では、使われるねぎの種類が違います。
東日本は長ネギ
白ネギとも言うでしょうか。
主に白い部分が使われることが多いです。
青い部分は煮物のあく取りなんかにも使えます。
西日本は青ネギ
西日本では青ネギがよく使われます。
青ネギはそのほとんどが青い部分で、白い部分はほんのわずかです。主に薬味として使われます。
その他のねぎ
その他、下仁田ネギや加賀ネギなどは、白ネギと青ネギの中間のような感じで、青い部分と白い部分が半々になっています。
山形の海側、庄内地方には赤ねぎというねぎがあり、白い部分が赤いねぎがあります。
私の祖父・祖母は鶴岡市に住んでいましたが、赤ねぎは1度も食べたことがありません。とても貴重な伝統野菜です。
ちなみに、庄内地方の鶴岡市は、日本で唯一のユネスコ食文化創造都市に認定された市です。お米やだだちゃ豆に代表されるような、美味しいものがたくさん採れる地域です。
なんで東日本と西日本でねぎの種類が違うの?
ねぎは中国から伝来したと言われています。
中国のねぎの栽培が、北側は長ネギ、南側で青ネギ、中間の地域ではその中間のねぎが作られていたと言われていて、それがそのまま日本に反映されたという説があります。
ねぎの栄養は?本当に風邪にいいの?
風邪をひいたらネギ、という人もいるくらいですから、ねぎにはなんとなく、栄養がありそうな雰囲気があります。
まず、硫化アリル(アリシン)という成分が含まれているのですが、これはあの香りの元となる成分でもあります。血行を良くして体を温める効果があります。
カリウムという成分も含まれていて、こちらは塩分の調整をしてくれる役割があります。高血圧などにいい成分です。
青ネギの部分にはβカロテンが含まれており、これは免疫を高めるのにいい成分です。
こうやってみると、風邪にいいと言われる理由がわかりますね。
美味しいねぎの選び方
長ねぎは、ピンとしてハリがあり、みずみずしいもの、緑と白がはっきり分かれているものを選びましょう。
青ネギは、葉がシャキッとして艶があるものを選びましょう。
ねぎの香りを楽しめる調理方法
青ネギは主に薬味として使用されているので、ここでは長ネギの調理方法について説明します。
長ネギの白い部分ですが、この部分はみじん切りやスライスして薬味にしてもいいですし、適当な大きさに切ってグリルしたり、マリネにするのもおすすめです。
白い部分を炒め物などに使用する場合は、香りが飛ばないように、料理の終盤に入れて、さっと火を通すだけで十分です。
一方、長ネギの青い部分は、香りが強い部分です。ねぎ油などを作るのに持ってこいです。
チャーハンなどを作る時は、弱火で細く切った青い部分の香りを出すことによって、より香りのいいチャーハンを作ることができます。
ねぎを食べよう!
一年中美味しく食べることができるネギ。料理によっていろんな使い方ができ、さらには種類も豊富なので、組み合わせ次第で飽きることなく食べることができます。
今日のおかずにもう一皿、ねぎ料理なんていかがでしょうか?
(画像は一度食べたら衝撃のうまさ常備菜決定のネギのマリネ)