小松菜は栄養豊富、生でも食べれるデトックスが期待できる野菜
皆さんは小松菜は頻繁に食べますか?なんとも日本らしい名前の野菜ですが、日本が原産の野菜なのでしょうか?
今回は小松菜の秘密に迫っていきたいと思います!
小松菜は長い旅をして日本にやってきた
小松菜は日本が原産ではありません。中国からやってきたのですが、中国が原産でもありません。ヨーロッパです。それも南ヨーロッパ沿岸部が原産のようです。
小松菜は鎌倉時代に日本にやってきたとされています。
小松菜という名前は、東京江戸川区にある小松川が由来です。江戸幕府の8代将軍、徳川吉宗が鷹狩りをしていたところ香取神社に立ち寄ったのですが、おもてなしするものもなく、餅入りの澄まし汁に青菜を彩りとして添えたところ、吉宗がとても気に入り、「この汁の菜をなんと申すか?」と聞いたのですが、当時名前がなかったため困っていたところ、小松川の地名から名前を取り、「それではここは小松川だから小松菜と呼べ」と言われたそうです。
もしかしたら、小松菜はもともと名前もないような雑草のようなものだったのかしら?
寒さに強い小松菜は栄養満点
小松菜は南ヨーロッパからやってきたものですが、日本では11月~3月が旬とされていて、寒さには強い野菜です。
小松菜はカロテンや鉄分、ビタミンC、ビタミンK、食物繊維が豊富に含まれています。そのほか、葉酸やアミノ酸も豊富です。
カロテンは体内でビタミンAとなり、肌や粘膜を強くし、ビタミンKは血を止めやすし、アミノ酸はうまみ成分となります。
ビタミンCも豊富なので、紫外線に当たった時などに食べるといいでしょう。
似た野菜にほうれん草がありますが、カルシウムや鉄分はほうれん草の2倍もあります。(茹でた場合)
ただし、小松菜に含まれる鉄分は非ヘム鉄なので、たんぱく質と一緒に食べることでより吸収されやすくなります。豆腐と小松菜の味噌汁は相性がいいです。
ほうれん草はシュウ酸カルシウムが含まれているので苦みが多いですが、小松菜はほうれん草に比べたら子どもにも食べやすい✨
生でも食べることができます。
小松菜の特徴であるあの辛み成分を生かそう!
小松菜の特徴は、なんといってもあの辛みです。英語で小松菜を表すと、Japanese mustard spinachと言われるくらいですから、独特の清々しい辛味があります。
小松菜はグルコシノレートと呼ばれる成分を含んでいているのですが、これはそのままだと辛くありません。細胞が壊れて、ある酵素と交わるとイソチオシアネートに変わり辛味が発生します。
これは外敵から身を守るためと言われています。大根の辛みと似ていますね。人間に対しては、抗がん、抗炎症、抗酸化活性の作用があります。
この辛味を生かしたい場合、低温調理をすることで、より辛味を感じることができます。
例えば、茹でるときは一度で茹でるのではなく、沸騰したお湯で15秒茹でることを2回繰り返すことで、いつもと違う辛味を感じることができます!
辛味成分はデトックス効果もあり、スムージーとして飲んでいる方も多いですよね。デトックスの効果をより出したい場合は、茎の部分を利用するといいです。
小松菜はえぐみがないので低温調理に向いているのです!スムージーにするというのはとっても効率的!
おいしい小松菜の選び方
小松菜は葉がしっかりして丸みを帯び、青々しいもの、茎の部分もできるだけ緑のものを選ぶとGood!。
保存するときは新聞紙やクッキングペーパーを濡らして包んで冷蔵庫で保管。2~3日で食べきれないときは茹でて冷凍保存可能です。
小松菜を食べよう!
小松菜は栄養も豊富でいろんな料理にアレンジすることができます。おひたしや鍋、スープなどに入れてもおいしいです。是非皆さんも小松菜料理に挑戦してみてくださいね。
小松菜を利用したレシピはこちら。
(画像は独特の風味が食欲そそるジューシー香ばしい小松菜炒め)