日本のソースはウスターソースから発展!おいしいソースの秘密
ソースと言っても、中濃ソース、濃厚ソース、ウスターソースなど色々ありますね。今回はソースについてご紹介します!
中農ソースと濃厚ソースはなにが違う?
JAS規格で定義されているソースは、ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソースです。粘り気によって区別されています。
これらのソースは、トマト、玉ねぎなどの野菜に加え、りんごなどの果物でできています。そのほか、唐辛子やタイム・シナモンなどスパイス、砂糖、お酢が入っています。粘度は野菜や果物の配合などによって変わってくるようです。
まずはそれぞれのソースの違いです。
ウスターソースとは?
ウスターソースとは、野菜・果物に加え香辛料が多く含まれており、香辛料の辛みがあるのが特徴です。濃厚ソース、中濃ソースに比べるとサラサラとしていて、料理に利用すると旨味とコクをプラスすることができます。
ウスターソースはイギリスのウスターシャー州でできたソースなのでウスターソースと呼ばれます。きっかけは、野菜と調味料を一緒に保管していたことで出来上がったと言われています。
海外のウスターソースはアンチョビが利用されていることがありますが、日本のウスターソースはアンチョビなどは使用されていません。
濃厚ソースとは?
濃厚ソースは果実を多めに使っていて、甘味が強いのが特徴です。とろみがあり、昔はフルーツソースと呼ばれるほど、フルーツの香りや甘味が強いです。焼きそばソースやお好み焼きのソースとなることが多いです。
中濃ソースとは?
中濃ソースはウスターソースと濃厚ソースの中間の粘度のため、「中濃」という名前になっています。甘味とスパイシーさの両方を併せ持っています。揚げ物との相性がいいです。
日本のソースは種類がたくさん!
ウスターソースはイギリスが発祥ですが、そこから日本のソースは独特の発展を遂げ、中濃ソースなどはJapanese vegetable sweet sauceやJapanese worcestershire-style sauceなどと呼ばれています。
現在は中濃ソース、濃厚ソース、ウスターソース以外にも、とんかつソースや焼きそばソースなど細分化されていますね。
東日本と西日本のソース消費量
東日本では中濃ソース、西日本ではウスターソースや濃厚ソースが一般的なようです。さらに、中京圏ではこいくちソースというソースが好まれています。
ソースメーカーはもっぱら関東と西日本に集中していて、北日本にはほとんどありません。
私は山形出身で現在関西に住んでいますが、関西のソース事情は大きく違いがあることに驚きます。
まず、スーパーにあるソースの売り場面積が広い!それから、なじみのあるブランドのソースが置いていなくて、2~3つのスーパー、コンビニを探しましたがありませんでした。
どうやら関西は関西でおなじみのソースメーカーがあるようです。ちなみに沖縄ではアメリカで好まれるA1ソースというソースが好まれているようです。A1ソースはイギリス製のステーキソースです。
ここまで地域に差があるとは、面白いですね!
ソースを利用しておいしい料理を作ろう!
ソースは料理に利用するとコクや旨味を追加することができます。ウスターソースはトマトソースとも相性がよく、ナポリタンやラタトゥイユ、ボロネーゼを作るときに隠し味にするとさらにおいしくなります!
濃厚ソースは甘さを出したいとき、中濃ソースは甘さとスパイシーさを出したいときに利用するといいでしょう。
ウスターソースを利用したレシピはこちら。
ソースを利用したレシピはこちら。
(画像はルーを使わないのに日本風!カレーライス)