わさびの辛さをもっと楽しみたい!わさびの歴史や美味しいおろし方
皆さんはわさびはお好きでしょうか?
お料理のアクセントになるわさび、私はとっても大好きです!
今日はわさびのお話です。
あのつんとした香りはなに?
あのつんとした香りはイソチオシネートという成分です。
わさびには生臭さを消したり、大腸菌に対して抗菌作用があります。
さらに、最近では食欲増進、血栓の予防、がん細胞の増殖を抑える作用があることもわかりました。
わさびは生粋の日本育ち
わさびは日本が原産。なんと、奈良時代から食べられていたとも言われています。大衆に広まったのは江戸時代の頃のようです。
もちろん家康もわさび愛好家で、家康はわさびを独占し、さらに栽培方法を門外不出にしました。徳川家の家紋はわさびの葉に似ています。
徳川家がわさびを独占している中、江戸時代中頃に、命懸けでわさびを静岡の天城に持ってきた人がいます。板垣勘四郎という人です。この人のおかげで、私たちがわさびを食べられているのかも?!
現代でも静岡はわさびの産地として有名。
日本人は昔から、わさびに似た辛味が好きなようです。文献では、おそばを食べるときに、大根がなければ、わさびを使用する旨の記載があったようで、辛味成分をいかに引き出すかということにこだわっていたようです。
その努力が現代の私たちにも受け継がれているのですね😍
わさびが育つ条件は厳しい
わさびが育つ環境はとても限られていることは聞いたことがあるかもしれません。水が綺麗で常に8~15℃の山の中などで育ちます。
ただし、このような環境にあっても育たないことがあったり、収穫には2年もかかるなど、とても希少なものです。
チューブのわさびは西洋わさびがほとんど
よく使われているチューブのわさびは、西洋わさび(ホースラディッシュ)で作られていることがほとんどです。西洋わさびは「山わさび」とも言われます。西洋わさびは白く、辛味は日本のわさびよりも、より尖ったものになっています。
わさびを美味しく、より香りを楽しめるすりおろし方
わさびをすりおろすときは、大根おろしをおろすようなものではなく、より細かいおろし器を使用し、縁を描くように、ゆっくりすりおろしましょう。
空気に触れるほど辛さと香りが増すためです。
より香りを楽しみたい方は、おろし器に砂糖やレモン汁を振りかけておきます。(浸透圧でより辛さを引き出すことができます)さらに、すりおろしてから包丁でさらに叩くことでより、香りが深くなります。
ちなみに、わさびは下からではなく、上からすりおろします。上の茎の部分を手で取り、すりおろす部分のみ皮を包丁でこそぎ落として、すりおろしましょう。
鮫皮ですりおろすのはなぜ?
よく、鮫皮のおろし器を使用しているお料理屋さんがあります。鮫皮を使用すると通常のおろし器よりも時間がかかるため、空気を含み、より香りを楽しめるという理由があるようです。
実際にすりおろして食べると、チューブわさびのような、鼻にくる強いツンとした香りではなく、柔らかく優しい香りの中に力強さがあるような、豊かな香りが口の中に広がります。
わさびを作った料理はこちら。
(画像はシャキシャキねばねば、山葵ぐるぐるアンチエイジング食の長芋とわさび)